「一刻者」な人
「漁師の心意気支える大漁旗」
宮崎の「
一刻者
」
伝統工芸の技を守り受け継ぐ
職人の物語
旗染物職人 吉田儀男さん(延岡市)
「一刻者(いっこもん)」とは
南九州の話し言葉で頑固者のこと。
それは時に責任感が強く
実直な人柄の「職人気質」という
意味でもあります。
2001年の発売以来、
頑固に芋のうまさにこだわり続けてきた
全量芋焼酎「一刻者」と同様に、
伝統の技を守り受け継ぐ職人
「宮崎の一刻者」たちを紹介します。
南九州の話し言葉で頑固者のこと。
それは時に責任感が強く
実直な人柄の「職人気質」という
意味でもあります。
2001年の発売以来、
頑固に芋のうまさにこだわり続けてきた
全量芋焼酎「一刻者」と同様に、
伝統の技を守り受け継ぐ職人
「宮崎の一刻者」たちを紹介します。
宮崎県有数の港町・延岡市北浦町にある
「吉田旗店」。
3代目の吉田儀男(のりお)さん(82)は、
半世紀以上も色彩豊かな大漁旗を作り続けています。
吉田さんは延岡や京都などで染物の修業をした後、27歳で帰郷。
家業を継ぎました。
現在は妻の幸子さん(73)=写真左=と2人で店を切り盛りしています。
白生地を裁断して下絵を描いた後、もち粉と米ぬかを混ぜた特殊なのりを作り、
下絵の線に沿って塗る「糊(のり)置き」という作業をします。
乾燥させたら絵柄に合わせて染め込みます。
熱処理の後は水洗いをして完成。
のりの部分は白い縁として残ります。
宮崎県認定の伝統工芸士でもある吉田さんの技巧はまさに流れるよう。
下絵を描いた時点で、どこにどんな色を付けるか頭の中に出来上がっています。
天日でのりや染料を乾かしながら、一気に旗を染め上げます。
「時に厳しい自然と戦う漁師さんを、色鮮やかで勢いのある大漁旗で応援したい」
と吉田さん。
漁師の要望を聞き、のし祝いやタイや鶴亀、富士山など縁起の良いものを描いていきます。
「こだわりの旗を掲げて漁をする。それが大漁を狙う漁師の心意気を支えるのです」
大漁旗はかつて大漁を知らせるためのものでしたが、
現在では航海の安全と無事、さらに豊漁を祈るものになったといいます。
旗の持つ意味合いは変わっても
「漁師さんが活躍できるように、体の続く限りいいものを作り続けたい」
という吉田さんの思いは不変です。
「吉田旗店」。
3代目の吉田儀男(のりお)さん(82)は、
半世紀以上も色彩豊かな大漁旗を作り続けています。
吉田さんは延岡や京都などで染物の修業をした後、27歳で帰郷。
家業を継ぎました。
現在は妻の幸子さん(73)=写真左=と2人で店を切り盛りしています。
白生地を裁断して下絵を描いた後、もち粉と米ぬかを混ぜた特殊なのりを作り、
下絵の線に沿って塗る「糊(のり)置き」という作業をします。
乾燥させたら絵柄に合わせて染め込みます。
熱処理の後は水洗いをして完成。
のりの部分は白い縁として残ります。
宮崎県認定の伝統工芸士でもある吉田さんの技巧はまさに流れるよう。
下絵を描いた時点で、どこにどんな色を付けるか頭の中に出来上がっています。
天日でのりや染料を乾かしながら、一気に旗を染め上げます。
「時に厳しい自然と戦う漁師さんを、色鮮やかで勢いのある大漁旗で応援したい」
と吉田さん。
漁師の要望を聞き、のし祝いやタイや鶴亀、富士山など縁起の良いものを描いていきます。
「こだわりの旗を掲げて漁をする。それが大漁を狙う漁師の心意気を支えるのです」
大漁旗はかつて大漁を知らせるためのものでしたが、
現在では航海の安全と無事、さらに豊漁を祈るものになったといいます。
旗の持つ意味合いは変わっても
「漁師さんが活躍できるように、体の続く限りいいものを作り続けたい」
という吉田さんの思いは不変です。
プロフィール
旗染物職人
吉田儀男さん
企画・制作=宮崎日日新聞社営業局